COMPOSITION

portfolio

M.N

周りを見渡してみて、目についたもの。
それ単体でものを語ることができるような、
ユーモラスな気配をもつ存在に惹かれて手に取った。
そのものたちを机の上に並べる。
関係があるもの、ないもの、様々であるが
この場に於いて、彼らは等しく「物」である。
私がここへ一緒くたにしなければ、出会うことのなかった物たち。
偶然の遭遇によって生まれた新たな場面を
祝福するための祭壇画である。

祭壇

2021
キャンバス、油彩
803×652 mm

すべてに擁護される関係

2022
キャンバス、油彩
1167×910 mm

守って、見る

2022
キャンバス、油彩
606×500 mm

特別であるかのような

2022
キャンバス、油彩
606×500

close

物と人の距離。
例えば食卓の上、棚の2段目。
人の温度と物の温度にあるちがいで、互いの距離を測る。
見慣れた風景を俯瞰し、新しい、神聖な視点になって観察してみる。

この部屋

2022
パネル、油彩
1455×1120 mm

存在を追う

2022
木炭紙、木炭

命拾い

2022
紙、鉛筆

close

relaxation

2022
パネル、油彩
910×606 mm

capture

2022
紙、アクリル
148×105 mm

rescue

2022
紙、アクリル
148×105 mm

close

物というのは
あらゆる形・素材をとるが、中身には何でも入れられるようだ。
内容であるのか、意味であるのか、
メッセージボトルのように中身を詰めて、ゆだねることができる。
或いはその場そのものの空気をも含むことができる。
目に見えないものを探り、伝えるため、
私は物という入れものを借りる。

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横浜美術大学 絵画コース 3年

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