横浜駅東口・横浜プラザビルにて「横浜美術大学×横浜プラザビル Art Project」が始動

「アートとデザインのまち」に開かれた、オフィスの中のアート空間

　学校法人トキワ松学園横浜美術大学（所在地：神奈川県横浜市青葉区、学長：加藤良次、以下「横浜美術大学」）は、横浜駅東口・ポートサイド地区の複合オフィスビル「横浜プラザビル」を運営管理する三井不動産ビルマネジメント株式会社（本社：東京都中央区、代表取締役社長：𠮷田直生、以下「三井不動産ビルマネジメント」）と、地域連携事業「横浜美術大学×横浜プラザビル Art Project」をスタートいたしました。

本事業は、エントランスおよびビル内各階に横浜美術大学の学生・卒業生・教職員らの創造性あふれる作品を設置し、オフィスワーカーや来訪者の日常に彩りと交流をもたらすことを目的とするものです。

コンセプトについて

　横浜市では、「文化芸術振興」や「経済振興」、「まちづくり」を一体化させた「創造都市横浜」の施策に取り組んでいます。その一環として、横浜の中心ともいえる横浜駅東口・ポートサイド地区の横浜プラザビルにて、「アートとデザインのまち」というコンセプトのもと多彩なクリエイターの作品を発信する「横浜美術大学×横浜プラザビル Art Project」をスタートいたします。地域と大学が連携し、横浜市唯一の美大である横浜美術大学の学生、卒業生、教職員らによる創造力に満ちた作品を広く紹介するとともに、オフィスワーカー、来訪者の方々、地域の方々がアートを通じて交流し、ヨコハマポートサイドエリアの新たな芸術文化の拠点となることを目指します。

　記念すべき第1回展示では、1階エントランスに横浜美術大学学長・加藤良次による作品、3階から5階には本学卒業生の作品を展示いたします。今後も、作品は定期的に入れ替えを行いながら継続して紹介していく予定です。

通勤や打ち合わせの合間にふと目にするアートが、忙しいビジネスシーンの中に豊かな時間をもたらすことを願っています。

学長・加藤良次による再構成作品《IN THE GARDEN》がエントランスに登場

　記念すべき第1回展示では、同ビル1階エントランスにて、本学学長・加藤良次による再構成作品《IN THE GARDEN 『NA TSU』 III》《IN THE GARDEN》が展示されています。加藤学長の作品は、自身の原体験である「風の強い地方で過ごした幼少期」の記憶をもとに、光と影の移ろいを複層的な素材とプリント技法によって描き出しています。風に揺れる木々の陰影、雲にさえぎられて変化する陽光——自然の中で感じた視覚と感覚の交差を夏の記憶として表現した作品です。
7月21日のオープニングでは、学長自身が「なんとなく、ではなく“こうありたい”という意志が自然と出てくる」と語り、作品に込めた思いや背景を来場者に共有しました。時間とともに移り変わる枝葉の隙間から差し込む光とその陰影を切り取り、止まることのない時間を表しています。