2025年8月25日から9月3日にかけて、大学間交流協定校である台湾高雄市の正修科技大学にて、海外修復保存研修を実施しました。
この研修プログラムは、2016年に締結した正修科技大学との大学間交流協定に基づく活動の一環であり、今回で3回目の実施となります。参加した5名の学生たちは、台湾でも有数の施設として知られる同大学の修復保存センターにおいて、絵画、紙作品、陶磁器、金属作品など、様々な分野の修復保存専門技術を学びました。
研修では、第一線で活躍する専門家による直接指導に加え、通常は立ち入ることのできない美術館の収蔵庫や修復現場を見学しました。実際の収蔵品管理システムや保管環境の構築について現場の学芸員から直接説明を受けるなど、美術作品および文化財保護の実務に対する理解を深める貴重な機会となりました。
また、現地の学生や研究員の方々との積極的な交流も行われ、修復保存の考え方について意見交換を行うなど、専門知識の習得とともに異文化理解も深まる充実した研修となりました。
*本研修は、本学の正規科目である集中講義「修復保存研修A」として開講されています。



