学長メッセージ

宮津大輔 学長
宮津 大輔
学校法人トキワ松学園
横浜美術大学 学長

変化の激しい時代に必要なのは創造力です。

今、私たちを取り巻く社会は、もの凄いスピードで変化し続けています。
皆さんがご両親の年齢に達する頃には、人工知能が人類を超え進化している世の中になっているかもしれません。

現在では、あらゆる製品やサービスの購入そしてキャッシュレス決済を、手のひらで行うことが可能です。それは、各種アプリケーションや高度な通信ネットワーク、高性能なデジタル機器のおかげであるといえるでしょう。
しかし、豊かで便利な生活を支えているのは、先端的なテクノロジーだけではありません。スマートフォン自体、あるいはタッチパネルのスムーズな操作性という、最も重要な機械と人間の接点をつないでいるのは、他でもないデザインの力なのです。

また、限界集落化した小さな島の人口構成比を改善し、そこに住むお年寄りを元気にしているのは、地域コミュニティが一体となって取り組む芸術祭であり、治安の悪化と地場産業衰退により閉塞感に覆われていた都市を変えたのは、奇抜な外観の美術館でした。美術は、社会を変える強い力を有しています。そして、未来を変える大きな可能性をも秘めているのです。

私たちが持ち合せていて、人工知能には絶対まねのできないことは、「一つの正解だけを求めない」や「大勢と異なる、時に偏った独自の視点」といった思考方法です。少し意訳して、それを個性と呼んでもいいかもしれません。

横浜美術大学の母体である学校法人トキワ松学園は、2016年に創立100周年を迎えた伝統ある学園です。長い時間をかけ培われてきた教育哲学を礎とし、2017年には寺田倉庫寄付講座「修復保存コース」、翌年に「アニメーションコース」を開設しました。さらに、2019年には「写真専攻」と「絵本専攻」を新設するなど、時代の要請や流れを取り込んだ先駆的な美術・デザイン教育を実践し続けています。

私たち横浜美術大学は教職員一丸となり、あなたの「創造力」を形にし、「個性」を磨き、「夢」を実現するために指導、応援していきます。

緑あふれるキャンパスで、可能性に満ちた将来を一緒に切り拓いていきましょう。

みやつ だいすけ
1963年生まれ。上場企業の広報、人事管理職を経て大学教員へ。
研究領域は、アートと経済、社会との関係性。世界的な現代アートのコレクターとして知られる。
著書に『アート×テクノロジーの時代』、『現代アート経済学Ⅱ 脱石油・AI・仮想通貨時代のアート』など。