2025年10月22日、チェコ国立西ボヘミア大学芸術学部で教鞭を執る、国際的コミック作家のヴァーツラフ・シュライフ先生をお招きして本学の有志学生(イラストレーションコース、映像メディアデザインコース、アニメーションコース、絵画コース)12名と教員が参加し交流会を行いました。
2024年9月に翻訳発行されたにアンソロジー『HIKOBAE ひこばえ』は、西ボヘミア大学でマンガ制作を学ぶ学生たちによる15編の短編マンガが収録されています。同書は日本各地の伝統工芸や習慣、儀式とその継承がそれぞれのテーマで描かれています。
交流会の冒頭、この『ひこばえ』を監修したヴァーツラフ先生により、同学の教育方法・大学での制作課題や『ひこばえ』に掲載された各作品について詳しくご説明いただきました。その後の質疑応答では、参加学生から多岐にわたる活発な意見が寄せられたと共に、作品を持参した学生に対してもシュライフ先生は全員に耳を傾けて感想を述べられました。本交流会は「日本とヨーロッパ社会、アートとは何だろう?」というテーマに対してそれぞれが自分を見つめ直す良い機会となりました。
(協力:チェコセンター東京/高嶺エヴァ氏 チェコ語通訳 日原聖子氏)

Vclav Slaich(ヴァーツラフ・シュライフ)氏 プロフィール
チェコのコミック作家 アーティスト。チェココミック界の“ジェネレーション・ゼロ”の一人として知られており、2010年にはチェコの漫画賞である「ムリエル賞」を複数回受賞した。国立西ボヘミア大学ラジスラフ・ストナルデザイン・芸術学部メディア・イラストレーション科で教鞭を執る。2019年に武蔵野美術大学からの招待で3ヶ月の短期留学を経験し、日本で制作した油絵の個展「東京で解き放たれて」がチェコセンター東京で開催された。2021年には日本国際マンが大賞を受賞した。


