画家には、生涯を通じて同じ主題(テーマ)を描き続けるタイプもあれば、制作とともに自己を掘り下げる過程で、新たな関心や主題に遭遇することによって、あえて作風を変化させていくタイプもあります。
本展覧会は、後者のタイプと思しき一人の画家として、1981年、公に作品を発表して以来、変化し続けてきた作品の主題(テーマ)、および表現技法の変遷を辿り、35年間の軌跡を一望するものです。
会場は、以下の4期に分けて年代別に代表作品を展示しています。
第1期:練り込みテンペラによる「樹海シリーズ」
第2期:練り込みテンペラとアクリルによる「沙羅の夢シリーズ」
第3期:テンペラと油彩の混合技法による「アジアの熱帯樹林シリーズ」
第4期:今日に至る、油彩による「よき知らせシリーズ」
作品を一層理解して戴くために、新聞・美術雑誌に寄稿した文章なども掲示しています。どうぞ、ご高覧ください。
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