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INTERVIEW
08
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「つまみ食い」をたくさん
できるのが魅力
興味のあることは何でも挑戦できる場所
横浜美術大学はどんな場所でしたか?
興味のあることは何でも挑戦できる場所でした。
他の美大芸大に比べて「つまみ食い」をたくさんできるのが魅力だと思います。
美術経験がなくても入学できる大学なので授業がゆっくり進み、美術系の高校から進学した私にとっては余裕がありました。そのため学外での展示活動や他に経験しておきたいことにもたくさん時間を取ることができ、今のキャリアに繋がったと感じています。
今でも定期的に会ったり一緒に展示ができる友人がいるのも、美大だったからこそだと思います。多くの専攻がある一方で小さな大学なので、さまざまなジャンルの知り合いができ刺激を受けました。
イラストレーター
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オカユウリ
OKA Yuuri
絵画コース
2020年度卒業
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横断的なカリキュラムやメインの専攻の他にもサブとして多彩な授業を同時に受けられる
横浜美術大学に入学しようと思ったきっかけは何ですか?
地方出身の私は、関東に出て展示やイベントにたくさん参加したいとずっと思っていました。
関東圏の美大を探していたとき、当時SNS上の友人が教えてくれたのが横浜美術大学でした。
その友人が横浜美術大学出身だったので、詳細な説明を聞いて安心できたことが大きなきっかけです。
多くの大学では受験の段階で4年間の専攻を決めなくてはなりません。途中で興味が移ったり突き詰める中で嫌になったりしないか不安だった私にとって、横浜美術大学の横断的なカリキュラムやメインの専攻の他にもサブとして多彩な授業を同時に受けられる点に魅力を感じ、入学を決めました。
在学中は軽音部に所属して部長を務めました!
大学ではどのような日々を過ごしましたか?
私は昔からイラストが好きで将来はイラストを仕事にしたいと思っていました。
ただ、どうせ大学に通うなら絵画で基礎力を身につけた方がいいのでは?イラストはそれを活かして自分で練習できるのでは?と考えて絵画コースを選択しました。
実際に今は主にイラストの仕事をしていますが「一見イラストのようだけど、絵画っぽくもある」と言われることが多く、絵画で学んだ影響も今の作風に出ていると感じます。

勉強以外では、在学中は軽音部に所属して3年次には部長を務めるなど、絵と同じくらい(時には絵よりもたくさん)の時間を過ごしました。
今でもたまに後輩がOGとしてライブに呼んでくれるので絵以外の趣味としていい息抜きになっていますし、卒業後も交流のある先輩後輩や他コースの友人ができたことも部活のおかげだと思います。
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作品・グッズの販売とクライアントワーク
現在はどのような仕事についていますか?
フリーランスで絵を描いています。作品・グッズの販売と、クライアントワークが半々くらいです。
各地で個展を年に2~5回ほど開催し、展示やアートイベント、似顔絵イベントなどにもよく出展しています。
クライアントワークではMV、ジャケット、お誕生日などの記念イラストやグッズデザイン、画材PRなどをはじめ、最近は音楽系の依頼を特に多くいただいています。

その他にもライブペイントや主催イベントの開催など絵に関する楽しいことを広く行なっています。
また絵画を描くことも続けていて、時には100号以上の大きな作品も制作しています。
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オカユウリにしか描けない絵
現在の仕事の魅力・やりがいは何ですか?
たくさんの人に自分の作品を好きだと言ってもらえることです。
イベントやサイン会では直接感想や応援の言葉をいただくこともでき、たくさんの元気をもらっています。また、街中やテレビで実際に自分の絵が使われているのを見かけた時は未だにドキドキします。

オカユウリにしか描けない絵を応援していただき、仕事でもいつも「オカユウリの絵がイメージにぴったりだったから」とご連絡をいただきます。
代わりがいないというのは大変ですが、とても大きな生きる糧になっています。
これから横浜美術大学を目指す高校生へのメッセージ
やりたいことがたくさんあって決めきれない人、色んなことをやってみたい人に向いている大学だと思います。
気になったらすぐ、フットワークを軽く、たくさんの経験をすることで可能性を広げることができるというのが私の持論です。
私自身、絵ばかりではなく設備が整った環境でもっとデザインやアニメーション、プロダクトやテキスタイルなど試してみればよかったと、今になって後悔していることがたくさんあります。
気になることは授業も学外の活動も全部試して後悔のない学生生活を送ってくださいね。
卒業後の経歴
2021年
ロクデナシ「まちぼうけ」MVアニメーション・ジャケット担当

2022年
「ILLUSTRATION2022」掲載
「第106回 二科展」 二科新人賞

2023年
「久保さんは僕を許さない」TVアニメED作画担当
「春季二科展2023」 春季二科賞
「第107回 二科展」 会友推挙

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