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INTERVIEW
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1年次に幅広く学べる
カリキュラムの恩恵
努力し頑張れば挑戦できる環境
現在、どのような仕事をしていますか?
株式会社スノーピークで、プロダクト全般の仕事 (キャンプギアと関連製品の開発&設計) を行っています。
スノーピークのデザイナーとして、プロダクトのデザインや企画だけでなく、サプライヤー を探すところから量産、品質チェックや納品後の検品まで全てのものづくり過程に携わっています。
一連の流れを、全てカバーするため、デザイナーとして必要なスキルや経験を積むことができるだけでなく、プロダクト開発全般の経験できるのでとてもやりがいを感じています。
また、「社員である前に、キャンパーであれ。」という会社の考えもあり、キャンパーとして自分自身が『欲しいもの』を開発することができる環境がスノーピークらしく、素晴らしいと感じています!社長や先輩たちからアドバイスを受けながら、努力すれば挑戦できる環境があります。
自分が出したアイディアに熱意を持って向き合い、プロダクト開発からサプライヤーの検討、検品まで愛情を込めて育てた我が子を世の中に届けるような想いで、日々の業務に取り組んでいます。
株式会社スノーピーク
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傅 嘉巍
FU Kai
プロダクトデザインコース
2017年度卒業
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デザインに重要なことを押さえる
企画やサプライヤー1検討もデザイナーの仕事ということですが、クリエイション以外の業務で苦労している点はありますか?
自分自身も消費者の一人なので、ものを選ぶ上でなぜ安いのか?なぜ高いのか?を考えるようになりました。サプライヤー1と会話をすることで、量産品質や店頭価格など、デザインを決めるうえで必要なことを意識するようになり、デザイン性がさらに高まったと感じています。
「もっとデザインを学びたい」という気持ちを大事にして進学を決意
横浜美術大学を卒業後、大学院を目指した理由はなんですか?
サプライヤーとは、企業活動に必要な原材料や資材、サービスなどを供給する売り手のこと。商品や原材料などの仕入れを行う仕入先や商品を納める納品業者、供給元といった意味。

横浜美術大学で4年間プロダクトを学びましたが、大学院へ進んでもっとデザインについて深く学びたいと思ったからです。大学ではCMF (COLOR: 色、MATERIAL: 素材、FINISHING: 加工) に興味を持って学びましたが、大学院へ進学し、あらゆる物事の本質を見極めるスキルを身につけ、さらなる成長した自分になりたいと思ったからです。
大学時代に高めた語学力と生活力
大学から大学院へ進む上で苦労した点は何ですか?
やはり、ポートフォリオの準備が大変でした。語学の面では、大学時代に周りに日本人しかおらず、日本語でコミュニケーションを取るしかない環境で苦労しましたが、友人との会話などを通じて、語学面だけでなく生活面もかなり向上したと感じています。大学院では他の留学生とも出会うことができ、自分の語学力がかなり向上していることも実感できました。
1年次に幅広く学べるカリキュラムの恩恵
大学時代は、能動的に活動していたと聞いていますが、横浜美術大学で良かったところは何ですか?
他の大学では1年次に進みたい学科やコースを決め、4年間同じことを学び続けます。しかし横浜美術大学では1年次から進みたいコースを選択するのではなく、A系、C系、V系の中から1つの分野を選択し(※1)、横断的に幅広く学べることが良かったと感じています。(2014入学時のプログラム )
金工、木工、工芸なども学べて、社会人になった今でもその技術や知見が活かされています。
例えば、工場の方とお話しする時など幅広い知識があることで色々な解決策を見出すことができますし、ビジュアルデザインやイラストなどのスキルも仕事で活かせていると感じています。

※1) 2022年度まで実施していた1年次のカリキュラムモデルです。A系 (絵画・彫刻)、C系 (クラフトデザイン)、V系 (ビジュアルデザイン) の3つのカリキュラムモデルの中からメインの系とサブの系を1つずつ選び、基本的な表現技術や知識を横断的に学びます。
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これから横浜美術大学を目指す高校生へのメッセージ
現在、日本での生活は12年目ですが、本当に美大に進んで良かったと感じています!シンプルに美大での生活が充実していて、学ぶことも多く、本当に楽しかったです。手を動かし、自分が描く作品が作れる環境が幸せだったと感じています。そして、美大出身者だからこそ発揮できる創造力も社会に大きく貢献できることだと実感しています。
過去には、将来の事を悩む時期もありました。私は「自由」という言葉が好きで、クリエイターという仕事、自由な空間やキャンパスに創造するという仕事に魅力を感じています。その道に辿り着けたのは美大での経験が大きいです。

1年次にA系 (絵画・彫刻)、C系 (クラフトデザイン)、V系 (ビジュアルデザイン) の3つのカリキュラムモデルから1分野を選択し、基礎的な表現技術や知識を横断的に学びます。また分野に限らずコンピューターの活用を中心としたデジタルスキルを全学必修で学びます。

また横浜美術大学の好きなところとしては周辺環境を挙げたいです。当時、私は大学近くの青葉台に住んでいましたが、都会でありながらも緑も多く、インスピレーションが生まれる環境にあり、生活する上でも学ぶ上でも最高の環境だったと感じています。

そして最後にお伝えしたいことは、常に「ワクワク」を大切にして、この世界を感じましょう、ということです。私のライフスタイルは、日常生活=30%、芸術=20%、旅=50%で100%です!日々のひとつひとつが今後一生の宝になります!皆さんも、自分のライフスタイルと日々の生活を大切にしてください。

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