
本学 客員教授 松本 猛 教授 執筆の共著『マルクのふしぎなかさ』(徳間書店)が2025年4月25日に刊行されました。
刊行に向けて
国民的画家といわれた日本画家・東山魁夷は、学生時代に留学したドイツの古都をこよなく愛し、中でもローテンブルクでは名作を何点も描いています。魁夷の研究もしている私は、足跡を追って何回もローテンブルクを調査し、街のたたずまいや建築や文化そのものが作品を生み出す力であることに気づきました。
あるとき、パラボラアンテナが、かさの形状に似ていることから、妖精が持つ不思議なかさが、古都の魅力をひとつひとつ吸いこんで大きくなっていく、という絵本のアイディアが浮かびました。
だれに描いてもらおうかと考えた時、たなか鮎子さんがひらめきました。街や建物を自在に描ける鮎子さんは子ども時代をドイツで暮らし、今もヨーロッパの古い町に住んでいます。彼女はローテンブルクの取材を重ね、古都の空気から素敵なファンタジーが生まれるみごとな小宇宙を描きだしてくれました。
この絵本の世界を楽しみながら、古い町の魅力に思いをはせていただければ嬉しいです。
松本 猛
松本 猛 × たなか鮎子 トークイベント
開催日 | 2025年05月25日 |
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開催時間 | 15:00〜16:30(開場14時45分) |
会場 |
Book House Cafe ブックハウスカフェ 1F ガリバー 東京都千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1F |
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